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『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(マイケル・サンデル)レビュー|「正義」と「人間の尊厳」を根底から問い直す
「努力すれば報われる」「学歴は正義」「頑張った人が成功するのは当然」―― 私たちが長く信じてきたこれらの価値観に、マイケル・サンデルは鋭く異議を唱えます。 本書『実力も運のうち 能力主義は正義か?』は、現代社会の根幹をなす「能力主義(メリト... -
『資本主義の中で生きるということ』(岩井克人著)|「幸福はおカネでは買えない」と誰もが言える社会
ウクライナ戦争、気候危機、貧富の格差、そしてAIによる仕事の代替――。 私たちは、かつてないスピードで変化する資本主義社会の中で生きています。 この記事では、経済学者・岩井克人氏による『資本主義の中で生きるということ』を読み、 「資本主義とは何... -
『資本主義と自由』(スティグリッツ著)|搾取をどう食い止めるのか?
「自由市場こそが最善の経済モデルである」という前提に、どこか疑問を感じたことはありませんか? 本記事では、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者ジョセフ・スティグリッツの近著『資本主義と自由』を読み、現代の資本主義が抱える構造的な矛盾と、そこ... -
『社会的共通資本』(宇沢弘文著)レビュー|みんなで守るべき共通財
この記事では、経済学者・宇沢弘文先生の著書『社会的共通資本』を読み、印象に残った考えや現代社会とのつながりについて紹介します。 著者|宇沢弘文氏について 宇沢弘文(うざわ・ひろふみ)氏は、1928年生まれの経済学者で、東京大学名誉教授。理論経... -
『21世紀の資本』(トマ・ピケティ著)|「r>g」の格差メカニズムと資本主義への向き合い方
「r>g(資本収益率>経済成長率)」——このシンプルな不等式が、世界中に衝撃を与えました。 経済書としては異例のベストセラーとなった『21世紀の資本』(2013年)は、フランスの経済学者トマ・ピケティによる一冊。厚さ600ページ超ながら、「現代の資本... -
『資本論』(カール・マルクス著)|今だからこそ読みたい、資本主義の本質を知る一冊
現代社会の構造をより深く理解しようとするなら、マルクスの『資本論』は一度は触れておきたい一冊です。 「名前は聞いたことあるけど、難しそう」「共産主義と関係あるんでしょ?」という方も多いと思います。 この記事では、マルクスをほとんど理解して...
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